【邪魔だ!】
邪魔というのは、自分への言葉だ。
正確には「邪魔だっただろうな、きっと」だ。
小豆島観光を終えた俺と嫁は、四国行きのフェリー(夜22:40分発)の上で無事、「令和」を迎えた。
到着時刻が近づくと、船内アナウンスが聞こえた。
「遅れて申し訳ありません。もう、まもなく到着です。お車のスペースには一切立ち入ることはできませんので、案内があるまでそのままご着席ください」
・・このように聞こえた。
「まあ、案内があるまで座っていよう」
周りの客が席を立ち、出口に並び始める。
若い人が多い・・きっと、車ではなく乗船のみの人達だろう。
しばらくの時が過ぎた。まだ、アナウンスがない。
俺 「結構、時間も経ったし、そろそろ俺たちも準備して出口に向かうか」
嫁 「でも、車で来た人用の入り口には、誰も集まっていないね」
うん?アナウンスもなかなかないし・・ちょっと行ってみるか。
出口を開けて車の駐車スペースまで歩いてみる。
そこに見えたのは・・
「俺の車だけじゃん」
ガランとした車の駐車スペース。ポツンとさびしそうに残る我が愛車。
あせる俺。
「やばい、走るぞ」
スパートした俺。続く嫁。
車に乗り込むや否やエンジン始動。
嫁はスライドドアをあけ荷物を投げ込み、流れるように着席。
とても○○才と思えない動きだ。
係員が指差す巨大な出口に向かい、一台だけでど真ん中を通り抜ける。
きっちり詰められていた駐車スペースで、俺の車をだけを避けて他の車を誘導した係員さん、本当に邪魔だったろうな。ごめんなさい!
注:パニックのため当然、状況画像は撮っていません。
【ねむれない夜】
雨が降り続ける夜中の0時30時頃に、下船した俺たち。
しばらくの間、車の移動となる。
のんきなことに、先ほどのことはもう忘れて、
「結構、香川県って都会だなぁ」
「24h営業のスーパーもあるのか」
・・なんて会話をしながら「道の駅 滝宮」に向かっていた。
途中、コンビ二で夜食を購入し、ナビに従い車を進めていくと公園らしいところに着いた。
「ん?道の駅じゃない。トイレもないし。誰もいないとは・・第一こんな暗いところでは・・」
若干の不安を抱えながら、周辺を探ってみると、ありました道の駅の看板が・・
おお、ここだ。やっぱり地図の位置が若干ずれていたんだ。
しかし、そこに見えた状況は・・
満車で入れない駐車場
駐車スペースではないところまで、きっちり他の車がご利用されている。
さらに数台の車が道の駅内をぐ~るぐる回っている。
自分も試しに回ってみたが、夜中の2時に出て行く車があるとは思えない。
あきらめて、次の手段を考えることにした。
注:メンタルに余裕が無く、状況画像は撮っていません。
【コンビ二へ】
道の途中に、24時間営業のスーパーを見かけたことを思い出した。
とりあえず、ここにいてもしょうがない。
向かってみることにした。
車を走らせていると、駐車場広めのコンビ二を見かけた。
こんなに広い駐車場・・利用させてもらえないだろうか。
決意した俺は、駐車場の端に車を止め、店内に入る。
カルパスを掴んでレジに向かう。
清算が終わったタイミングで、店員に交渉してみる俺。
「駐車場の奥に車を止めているんだけど、すこし長めに休ませてもらってもいいですか」
かえってきた店員の言葉はこうだった。
「基本的にお断りしております」
はい、そうでしょうね。
カルパス一つでどうぞどうぞなんて言ってくれるコンビ二さんがいたら、お目にかかりたいものですな。ちょっと分かってました。
遊びはここまでにして、24h営業のスーパーにいこう。
そこで何か買い物をした上で、長く休憩し明け方に道の駅に移動、これしかないでしょ。
そう思った俺は、車を再び走らせた。
【24h営業スーパーで】
さて、24hのスーパーに到着。
長く休むために駐車場の端のほうに車を停めた。
ここで、買い物でもして過ごすか。
車を降りて買い物をしようとしたとき、警察官2名がやってきた。
巡回パトロール?初の職質にあうのか。緊張が走る。
警察官は、うちの車の後ろを通り過ぎ、奥のほうにいた車の中の人物となにやら話をしている。
そのうち、若者が車から出てきて、もめているようだ。
自分の車の近くからも若者がでてきて、ガラの悪そうな会話をしだした。
ひょっとしてここって・・・
「輩の溜り場だ」
ここで、過ごすのか・・まぁすこし明るいところに移動すれば、面倒は回避できるだろう。
とりあえず、店内で買い物をすることにした。
注:撮影は状況的に危なく、撮っておりません。
【憩いのパーキングエリア】
買い物を始めた俺たち。
買い物をしながら、俺は自分のサイトの利用施設を思い出していた。
そうだ・・ひらめいた!
「パーキングエリアがあった」
輩は、ほぼ入らない。
夜中のパーキングエリアは駐車が少ない。
ここから近い。
車を走らせ、府中湖PA についた時は、我が家に着いたようにほっとしたのは、言うまでもない。
さすが、困ったときのパーキングエリアだ。
すでに朝方4時ごろとなっていた。
俺たちは、ぐっすり眠ることを誓いながら就寝した。
明日のことは明日考えよう。