ハイエースの網戸の作り方

何かと環境問題が話題として取り上げられる近年、エンジンのかけっぱなしが、指摘を受けやすい世の中になりました。

 

エンジンをかけられないとなると、エアコンも使えません。

夏の時期、車中は蒸し風呂になります。

 

窓を開けたいのですが、虫と一緒に寝ることになりそう・・・

 

ネットで調べると、虫防止のための車(ハイエース)専用の網戸が市販されています。

しかし、なかなかの高額(1万円前後)

 

・・なので、自己流で網戸をハイエースの窓に合わせて作ってみることにしました。

 

自分は、全くといってよいほど、物づくりをしたことがないので、簡単につくれる方法で挑戦してみました。

おそらく日本一安価な網戸でしょう(笑)

 

全体の流れ

1、窓枠の測定

2、材料購入と工具の準備

3、加工・作成

4、車に取り付け

5、取り付け後の様子

 

取り付けの方針

 ・車の窓枠を外したり、加工はしない。

・網をテープで貼り付けることをしない。

・材料は、100均でそろえられるような安価なものに限る。

・車を傷つけない材質にする。

・取り付け箇所は、リアサイドガラス。

 

構想

窓枠の溝と、窓を固定するための留め具を利用して、網戸を取り付けようと思います。


1、窓枠の測定

窓枠の溝の寸法を測定します。

 

まずは、取り付けたい窓の大枠の寸法を、メジャーで測定します。

取り付ける箇所は、窓の溝の間となりますので、溝の奥などは、細い棒や紙などを差し込んで深さを測りましょう。

 

・縦は上下とも、窓溝の奥から奥までの寸法を測定します。

・横は溝の奥から、窓固定用の留め具の中までの寸法を測定します。


2、材料の購入と工具の準備

用意した材料・工具は、以下の通りです。(ハイエース、リアサイドの2窓分)

 

材料

・鉢底ネット、一巻き(長さ1m×幅50cm)・・¥200

・レールファイル、(2窓分、4本)・・¥240

 

※鉢底ネットは、植木鉢の底に敷くネットです。

※レールファイルは、ファイルを束ねるためのレールです。文房具やなどで販売されています。

(別名、カラーバーなどとも商品名で呼ばれています)

工具

・ハサミ・メジャーなど。


3、加工・作成

①網底の角のカット

画像は、車の右サイド(運転席側)の後部サイドガラス用

鉢底ネットをハサミでカットします。

 

まずは、取り付けたい窓の大枠の寸法を、メジャーで測定します。

取り付ける箇所は、窓の溝の間となりますので、溝の奥などは、細い棒や紙などを差し込んで深さを測りましょう。

 

ちなみにハイエース(3型)の窓枠に合わせてた寸法は、以下の通りになりました。

 

縦幅・・42.0センチ 横幅・・32.5センチ

 

網は、窓枠に入れるのですが、窓が入っている部分には、網が入らないため、その部分だけ逃がし(カット)ます。

(画像参照) 

また、角があると、窓枠内にも差込みにくいので、適度にカットする意味もあります。

 


加工後の網底に、レールファイルをはめます。

 

レールファイルの溝に、網を差し込むだけです。

 

レールファイルをはめる理由は、網のゆがみをまっすぐ矯正し、車との隙間をなくし、虫の侵入を防止するためです。


レールファイルが手に入らない場合・・・ 

まっすぐの棒であれば、代用できます。

百均で購入したハンガーの一部など、ズレ防止の突起もあり、長さもちょうど良いです。(窓留め側のみになります)

画像の赤ラインをノコギリでカットして、紐で取り付けます。


加工完了です。

網に強い巻き癖がついていれば、逆曲げなどを行い、ある程度はまっすぐに矯正しておきましょう。

注意:他の車のリアサイドガラスも同様に、網戸を作成できると思いますが、レールファイルの厚み(約8㎜)などが窓枠に入るか、確認してから実行したほうがよいです。

(レールファイルは必ず必要というわけではありませんが・・・)

 



4、車に取り付け

網戸を取り付けます。

 

①窓枠の左側溝内に、レールファイルをはめ込みます

②右側の窓固定用の留め具にレールファイルを固定します

③最後に上下の窓枠溝内に網を指で差し込みます。



5、取り付け後の様子

虫除けの機能としては問題ないと思います。

 

メリット 

窓の留め具で固定しているので、取り付けた状態で車で走行しても外れません。

材料費が500円以下で作りましたので、コストパフォーマンスは良いと思います。

 

デメリット

窓枠の溝を利用して取り付けている性質上、取り付けている間は、窓は閉められません。

(窓の開閉のたびに、網戸の脱着が必要になります) 

 

※網戸の作成案については、新たな方式を今後も追加する予定です。